花粉症のOTC薬につきまして

花粉症の季節になりました。

コロナの流行で病院の受診を控えてドラッグストアやインターネットで花粉症のお薬を購入されている方もいらっしゃるかもしれません。

今回はこれらのお薬についてお話ししたいと思います。

この季節にドラッグストアに行くと目立つところに花粉症薬が置いてあります。その中にはスイッチOTC(Over The Counter)と言って、病院で処方する薬の中で比較的安全性が高いので市販可能となった薬もあります。

お薬の特性や効果、副作用などもご理解いただいたうえで使用されたほうがより効果的と思われます。

スイッチOTCの内服薬は主に鼻水やクシャミに効果があるものが多く、またOTC薬ではないのですが、プソイドエフェドリンが配合されている薬は鼻閉に効果があるものがあります。プソイドエフェドリン配合のお薬については、循環器疾患をお持ちの方は血圧上昇・動悸・発汗などが現れる可能性があります。さらに甲状腺の病気や糖尿病の方、眼圧の高い方、排尿障害をお持ちの方の症状を悪化させてしまう可能性がありますのでご注意いただきたいと思います。

内服薬の副作用として頻度の高いものに眠気があります。

副作用で眠気が出ると困る場合には、眠気の出る頻度の少ない内服薬を選んでいただいたり、点鼻薬や漢方薬をお使いいただいても良いと思います。

点鼻薬では血管収縮薬と言われる成分を含むものが鼻閉に即効性もありますが、長期に使用すると鼻がつまってしまう薬剤性鼻炎の原因となりますので、やむを得ず使用する場合には短期間・最小限にとどめて頂きたいと思います。抗アレルギー薬やステロイド薬の点鼻薬もありますが、これらは即効性はありませんので継続してご使用されることをお勧めいたします。

漢方薬は眠気がありません。また鼻のつまりに有効な成分も含まれているものもあります。ただ漢方薬にも副作用が起こることがあります。花粉症の漢方薬としては小青竜湯が有名ですが、胃腸の弱い方は胃もたれしたり、先ほどのプソイドエフェドリンと同様に、循環器疾患をお持ちの方、眼圧の高い方、排尿障害、甲状腺疾患などをお持ちの方はご注意いただきたいと思います。

病院受診をおすすめする場合としては、スイッチOTC等の内服薬で効果のない方、重症の花粉症の方、副鼻腔炎がある方、スギ花粉症だけでなくヒノキやイネ科など複数の花粉症があり長期治療を要する方、本当に花粉症なのかどうか検査を行って診断を希望される方、自分の判断ではなく医師に相談して治療を行いたい方、また保険での診療を希望される方などです。

花粉症のお薬をお使いになられる場合に参考にしていただきたいと思います。