乗り物酔いにつきまして

最近は長雨や突然の大雨などがよくありますね。こんな時には暑いようでも体が冷えたり、冷えるなと思っていても汗がたくさん出たりすることがあります。体調は自律神経の働きで維持されていますので、ストレスや疲労で自律神経の働きが鈍ると体調の悪化を招きます。疲れた時には自律神経や免疫力の回復のために、少し多めに休むようにしましょう。

さて今回は、乗り物酔いについてです。

乗り物酔いでは、生あくび、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷感、吐気などが起こります。

これらの症状は、乗り物やエレベーターだけではなく、地震、マンションの高層階に居住している、また最近ではゲームなどの映像でも引き起こされることがあります。

原因としては、耳の三半規管のバランス感覚と目の前に見える視覚の情報が一致しないことから自律神経が混乱すためと考えられています。

赤ちゃんは乗り物酔いにはならず、早い方で1~2歳ごろから乗り物酔いの症状が出ることがあります。小学生から中学生に多く見られ、大人では減ってきます。女性に多いと言われています。

さて、乗り物酔いを予防するには

事前に充分な睡眠をとっておく、空腹を避ける、満腹を避ける、酔い止め薬を準備しておくことです。

乗車中の対策としては、車の進行方向を向く、揺れの少ない場所に乗る、遠くの景色を眺める、換気の良いところにいることなども大切です。冷たい氷を口に含むことも効果的と言われます。

具合が悪くなる前に酔い止め薬を服用しておくことも有効です。ただ眠気やふらつきなどの副作用やほかの薬との飲み合わせに注意が必要な場合もあります。

実際に具合が悪くなった場合は、可能であれば乗り物から降りて休みましょう。

酔いにくい人は酔いやすい人に比べて揺れに対して慣れていると言われています。お子さんであれば、普段からブランコや鉄棒、シーソー、マット運動などの体操で体を動かして酔いにくい体を作ることも有効です。不安感が症状を悪化させる場合もありますので、普段から自信をつけておくと乗り物酔いしにくくなります。