小児の鼻づまりにつきまして

新型コロナウイルスのため、ストレスを感じている方も多いと思います。手洗いをしっかりして人込みを避けることはもちろんですが、長期戦も予想されているのでストレスで体調を崩さないように自宅で気楽に上手に過ごす方法を試したいものです。笑うと免疫力が高まると言われていますね。

さて、今回は小児の鼻づまりについてお話したいと思います。

鼻がつまると、よく眠れなかったり、機嫌が悪くなったり、乳児の場合にはうまくミルクが飲めなかったりしますので、大変困ると相談されることがあります。

子供の場合、鼻の作りが小さいことや、鼻風邪・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などの炎症のため鼻の粘膜が腫れたり鼻みずがたまったりすること、またアデノイド肥大などが原因となります。鼻水が入り口付近で固まってつまる場合もあります。

自宅でできる対策としては、鼻水をとることと鼻粘膜の腫れを抑えることの2つとなります。

鼻の入り口付近の塊については、濡らした綿棒を使って湿らせてから取りましょう。乾いた状態で取ると鼻の入り口を痛めてしまいます。乳幼児の場合にはピンセットを用いてそっと取る方法や、吸引器で吸い取る方法があります。空気が乾燥すると塊が付着しやすいので、加湿器などをうまく使って乾燥しないように注意することも必要です。

鼻水を取るには鼻の吸引器を使うことが有効です。スポイトタイプや保護者の方が吸引するタイプ、電動吸引器などがあります。鼻吸引器はやり方に慣れるのに少し時間がかかりうまくできないこともあると思いますが、鼻水が取れるとすっきりするので、根気よく慣れてゆきましょう。入浴後に行うとより有効です。保護者の方は吸引した子供の鼻水から風邪をもらわないように注意してください。

子供が2~3歳になったら鼻をかむ練習をしてみましょう。ティッシュぺーパーをちぎって鼻の前にかざして行うと、鼻から出た空気でヒラヒラと揺れるので見た目にわかりやすくゲーム性もあり面白いかもしれません。

また、アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が腫れることがあります。検査でアレルギーの原因をはっきりとさせ、環境を改善することも必要となります。

風邪でもないのに鼻づまりが長く続く場合には、耳鼻科の受診をお勧めします。

鼻づまりは生活の質に大きく影響しますので、鼻づまりを改善して快適に過ごしましょう。