2月となり花粉症の患者様も来院されるようになりました。この時期には風邪ひきの患者様も受診され、かぜかアレルギーかわからないと言われる方もおおく、診察すると鼻風邪の方、花粉症の方、また両方ともお持ちの方もいらっしゃる印象を持っています。
さて今回は耳鼻科での診察についてお話させて頂きたいと思います。
耳鼻科では、耳の症状で受診されたお子様は必ず鼻を診察します。中耳炎があるときには鼻炎や副鼻腔炎を認めることが多いためです。耳そうじのご希望のみで受診された方でも、耳あかを除去後に中耳炎があれば鼻の診察を行います。
また、逆に、鼻の症状で受診されたお子様も必ず耳の診察を行います。これは鼻症状がある時には気が付かないうちに中耳炎になっている可能性があるからです。
のどの症状で受診されたお子様も耳と鼻を確認します。
このような診察を行うのは、耳と鼻とのどが、鼻の奥にある上咽頭と呼ばれる部分でつながっていて、耳・鼻・のどはお互いに強く関係しているからです。
お子様の診察の時には、保護者の方にお子様をしっかり動かないように抱えていただき(抱え方は指示させていただきます)、スタッフはお子様の頭を固定させていただいて診察を行います。
それは、お子様が動いてしまうと診察がうまくできないだけでなく、金属の器具などを用いて診察を行うので危険なことがあるからです。
診察に時間がかかると、お子様も保護者の方もスタッフも医師もみんな大変な場合もあるのですが、以上のような理由で耳、鼻、のどを見せていただきます。
当院では、お子様に診察に協力していただくため、できるだけこわがらせないように、診察前にやさしく声掛けを行ったり、細い機器や軟らかい器具を使用したりなどして、可能な範囲ではありますが、より負担の少ない診療を心がけています。また無事診察が終わった際には笑顔で「上手によくできたね」という言葉をかけるようにしています。
最初は体を大きく動かしてイヤイヤをしていたお子様が、診察に慣れてくると、じっと座って見せてくれるようになります。
体調が良くないときに病院に行くと聞いただけで「何をされるだろう」と怖くなったり不安になったりするのは大人も子供もみんな同じと思います。受診されるお子様に対しては笑顔でやさしく、負担の少ない診察を行ってゆきたいと思います。