インフルエンザワクチンにつきまして

10月も下旬になり少しずつ肌寒くなってきました。風邪ひきの患者さんも徐々に多くなってきています。

毎年12月くらいになるとインフルエンザの患者さんが増えるため心配される方もいらっしゃると思います。

今回はインフルエンザワクチンについてお話したいと思います。

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測されるウイルスを用いて作られています。流行が予測されるウイルスの種類は年によって変わるため、ワクチンは毎年接種することが勧められています。

インフルエンザワクチンについてどのような印象をお持ちでしょうか?

ワクチンを接種したけれどインフルエンザにかかった方もいらっしゃると思います。

厚生労働省のHPでは、「インフルエンザワクチンはインフルエンザの発病をある程度予防すること、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果がある」とされています。具体的には、ワクチンを接種せず発病した方のうちの6割はワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、 また、乳幼児に対しては20~60%の発病防止効果があったと報告されています。

接種の時期は、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行して1~3月に流行のピークを迎えますので、遅くとも12月中旬までに接種を終えることが望ましいといわれています。最近では早くから流行することもあるため、早めに接種したほうがよい場合もあると思います。

接種回数は、12歳以下の方は3~4週間の間隔で2回、13歳以上の方は1回が一般的です。

なお、1カ月以内に他のワクチンを受けたという方はそのワクチンの種類によって接種できるかどうかを確認する必要がありますので、お子様がワクチンを希望される場合には母子手帳も持って行くようにしてください。

また、発熱など体調がよくないときには接種できないため、できるだけ体調のよい日に受けるようにしましょう。

インフルエンザ予防のためには、ワクチン接種だけでなく、手洗いやマスク、水分と栄養と睡眠をしっかりとる、体を冷やさないなどをしっかり気を付けて頂けたらと思います。