6月になり、じめじめしたとても蒸し暑い日や、少し肌寒く感じる日、爽やかな風が心地よい快晴の日など、天気は日によって極端に変化している感じがしています。
さて、6月になっても変わらず風邪症状の患者様が多く来院されております。
症状はのどの痛み、発熱、鼻水、咳などで、一般的な風邪症状と同じですが、その中には、ヘルパンギーナや溶連菌感染症、アデノウイルス感染症の方や、また新型コロナウイルス感染の方、原因が特定できない方も多くおられます。
大阪府の報告では、現在府内はヘルパンギーナが流行しているようで、これは全国的にも同様でニュースなどでも報道されています。
ヘルパンギーナは夏にひく風邪の一つで、ウイルスの感染により起こります。多くは5歳以下の幼児に発症します。高熱が数日続き、のどが赤くなり水疱ができますので、その痛みのため食事が食べにくくなります。多くは軽症で改善しますが、水分が摂れないために脱水になったり、まれに髄膜炎などを生じますので注意が必要です。
5月に新型コロナ感染予防対策が緩和されて以降、手指衛生、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保、換気の徹底などの感染予防対策は個人の判断に任せる形に移行しましたので、感染する機会が増えていることや、今までの感染予防対策の効果で細菌やウイルスに暴露されることが少なかったため、個人の免疫が落ちていることもその原因の一つかと言われています。
風邪に罹患すると体調が悪くなり日常生活がしんどくなりますので、やはり可能な範囲で感染予防対策をとりながら日々快適にお過ごしいただきたいと思います。