8月ブログ
鼻出血につきまして
8月も終わりとなりましたが今年は日差しが強く暑い日が続きますね。外出時には帽子や日傘、日焼け止め、冷たい飲み物などの十分な準備をして、マスクは人との距離を取って外すようにしましょう。
さて 今回は鼻出血についてお話しします。
鼻出血は鼻の中の血管が切れて出血するため生じます。鼻の薄い粘膜の下には血管が豊富にあり、その下には骨や軟骨があるため粘膜が傷を受けたら血管が切れやすい構造になっています。
鼻出血の原因としては、風邪、アレルギー性鼻炎 副鼻腔炎、外傷などがあります。お子さんでは鼻を触りすぎたり鼻を強くかみすぎたりなどで出血することがほとんどです。鼻の腫瘍、血液や肝臓など内臓の異常、内服薬の副作用なども原因となります。また乾燥やのぼせることでも出血しやすくなります。
出血した場合には、安静にして、ティッシュや脱脂綿などを入り口に詰めて鼻をつまみ、坐ってうつむいた姿勢で10~20分程度待ちましょう。顔を上向きにしたり寝転んだりすると血液がのどに落ちるので、のどが詰まる危険性や飲み込むと気分が悪くなることがありますので避けるようにしましょう。
なかなか止まりにくい場合やくり返す場合には耳鼻科を受診しましょう。耳鼻科では出血部位を内視鏡などを用いて特定し、薬を塗ったり、止血専用のスポンジやガーゼを入れたり、また粘膜を焼く手術を行います。
夜間に大量の出血があるときには救急を受診してください。
子供さんの鼻さわりによる出血は、鼻に違和感があり無意識にさわるため繰り返しやすいので、鼻炎や副鼻腔炎などがあればこれらをしっかり治療しましょう。鼻出血が出やすい時に控えたほうがよい食べ物は、チョコレート、ココア、ニンニク、ナッツ、アルコール、塩辛い物や香辛料などです。出血しやすい時には入浴はぬるめのシャワーにしておきましょう