めまいのセルフケアにつきまして

最近は天気の良い日には気温が上昇して夏日となることもあり、気温差が大きいため服装でこまめに調節することが大変ですね。

さて今回はめまいのセルフケアについてお話したいと思います。

めまいの原因には、脳、耳、循環器、血液、心因性など様々なものがあります。そのなかでも耳からのめまいがいちばん多いと言われていて、良性発作性頭位めまい症、メニエル病、前庭神経炎などがあります。これらのめまいに対しては、投薬治療に加えて、生活指導、リハビリテーションなどを行うことがあります。

めまいのリハビリテーションは、じっとしていては治りが悪いので積極的にトレーニングしてバランス感覚を治そうとするものです。リハビリ効果がある疾患としては、良性発作性頭位めまい症や加齢によるめまいなどがあります。

リハビリにはいろいろなものがありますが、ご自分でできる簡単なものとしては、めまいが起きる動作・姿勢・目の動きを繰り返すことです。例えば、体を起こすときにめまいが起きる人は寝たり起きたりを繰り返す、顔を上に向けた時やうつ向いたときにめまいが起きる人は頭を上向き・下向きと交互に動かすことを繰り返す、などです。はじめは動かすとめまいが起きますが少しずつ根気よく続けることが大切です。 

メニエル病についてはリハビリをしないほうがよい場合もあるので、病院でリハビリしたほうがよいかどうかを判断したほうがよいと思います。

メニエル病はストレスが発症に大きくかかわっているためストレス対策が重要です。ストレス源が分かっていればできるだけ避けること、また過労は避け、十分な睡眠をとることが大切です。具体的には、はやめに帰宅しはやめに寝る、規則正しい生活をする、頑張りすぎない、完璧にこだわらない、他人の評価を気にしない、趣味や娯楽を持つ、などです。適度な有酸素運動を行うことも大切です。また水分を少し多めに摂る、塩分やカフェインを控えめにすることで内耳の循環が改善すると考えられています。

めまいは全般的に睡眠不足やかぜ、更年期などの体調不良、天候(寒暖差や低気圧)、過労、ストレス、人込みなどによって悪化することがあります。ご自身にはどれが良くないかを理解しておくことで、対処することができるようになると安心ですね。