非常に暑い日が続きます。こまめに水分を取ること、体を冷やすこと、十分な休息をとることが必要だと実感しています。
さて今回はめまい検査についてお話します。めまいの患者様は脳神経外科や内科を受診され、脳神経や循環器に異常がなければ耳鼻科受診を勧められることが多いです。
耳からのめまいは三半規管の異常で生じるためにぐるぐると回る回転性となることが多いといわれます。
耳鼻科では、問診と鼓膜などの診察を行います。検査は、メニエル病の可能性も考えて聴力検査を行ったり、検査用のメガネを装着していただき特徴的な眼球の運動(眼振)があるかを確認します。
大きな総合病院などでは三半規管の働きを詳しく調べるために、耳の中に冷水や温水を入れてめまいを誘発して眼振を観察することもあります。冷水や温水で三半規管の中のリンパ液の動きが誘導されると回転性めまいが生じます。三半規管の機能低下がある場合には誘発される眼振が弱くなるので、内耳性めまいの診断に有用です。
最近は猛暑のため首や頭にひんやりグッズを当てることも多いかと思いますが、耳を冷やすとこのような機序でめまいを生じる可能性がありますので、耳を冷やさないようにご注意いただきたいと思います。また、発熱時に頭に氷枕を敷いて横向きで寝ると同様の機序でめまいを生じて気持ちが悪くなることもありますのでお気をつけいただきたいと思います。