花粉症につきまして2022

2022年が始まりました。

今回は、春のスギ・ヒノキ花粉症についてお話しします。

大阪の今年のスギ花粉は、飛散開始が2月中旬頃、飛散量は過去10年と比較してやや少なめ・昨年に比べるとやや少なめ、ピークは3月上旬から中旬にかけてと予想されています。

スギ花粉のピークが過ぎて3月の後半になると、今度はヒノキ花粉の飛散が増え始めます。ヒノキ花粉のピークは例年並みで4月上旬から中旬にかけてと予測されています。

これらは今後の気温や天気などによって変わることがあります。

スギ花粉は、飛散開始日といわれる日よりもはやくから飛散しているため、花粉症状でお困りの方は、飛散開始日の前から、花粉対策を取っていただきたいと思います。具体的には、服装、手洗い・うがいと洗顔、窓の開閉の工夫、洗濯物の室内干しなど、十分な睡眠をとるなどして体調管理に努めて頂くこと、またそれだけでは十分に楽にならない方は薬を使用して頂きたいと思います。

現在、新型コロナのオミクロン株が流行しています。オミクロン株は感染力が強いことと、初期症状として鼻水、くしゃみ、のどの痛みなどの普通の風邪のような症状が多いため、花粉症の症状とも似ているため注意が必要です。日本耳鼻咽喉科学会ではスギ花粉症をお持ちの方は早めに治療を開始して頂きたいと啓蒙しております。

当院では花粉飛散期には、抗アレルギー薬の内服や局所療法、漢方治療、重症スギ花粉症の方に生物学的製剤のゾレア注射を行っております。

受診の際には、これまでに効果のあった薬、なかった薬の名前、眠気などで困ることはなかったかどうかなどを教えて頂けると助かります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sugi_kafun.png