口内炎につきまして

急に冬のような寒さになってきました。気候の変化が激しいので、風邪の患者様が受診されるようになってきました。体を冷やさないように気を付けてゆきたいと思います。

さて、今回は口内炎についてお話しさせていただきたいと思います。

口内炎は痛みが強いので食事を食べるときに痛くてわずらわしい思いをされることも多いかと思います。

典型的な口内炎は、アフタと言われる白く丸い小さな潰瘍です。

他にもいろいろな口内炎があります。虫歯や入れ歯、熱い食べ物の刺激で口内炎ができたり、カビが原因となることもあります。お子様では手足口病などのウイルスで口内炎ができることもあります。

耳鼻咽喉科では、口内炎に対してはお薬の処置や塗布を行います。ご自分でご自宅でお薬をつけたりうがいしていただいたり、ビタミン剤を内服する場合もあります。

なかなか改善せず同じところに1か月以上口内炎があり、まったく治らない場合は注意が必要です。

それは舌がんなど、普通の口内炎以外の原因を考える必要があるからです。

そのような場合、専門医が診察をしても、ただの口内炎と、ごく早期の舌がんとは判断がつかないこともありますので、腫瘍やがんの疑いがありそうなら、さらに詳しくきちんと調べる必要があります。

ただの口内炎と思って様子をみていたけれどなかなか治らない場合には早めに耳鼻咽喉や口腔外科を受診して相談されることをおすすめいたします。