ダニアレルギーについて

ダニアレルギーについて

9月になっても日中はまだまだ暑い日が続きますね。それでも朝夕は少しずつ涼しくなっていて季節が秋に向かってすすんでいますね。

この時期に、くしゃみ鼻水、鼻づまりなどの鼻症状が強くなって受診される患者様がいらっしゃいます。こういった場合には私たちは、風邪や秋の花粉症、ダニアレルギーなどを考えます。

なぜダニアレルギー?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

ダニは一年中家の中にいるものなので、症状は一年中でると考えられることと思います。

その通りです。

ただダニアレルギーには季節性もあるのです。

それはダニにとって繁殖しやすい時期や環境があるからです。ダニアレルギーの主な原因となるヒョウヒダニは、高温多湿(25-28℃、湿度70%程度)を好むので梅雨~夏の時期に大量繁殖するといわれています。

夏が過ぎ少しずつ季節が進むと夏にたくさん発生したダニたちが死滅してゆきます。

ダニアレルギーは死んだダニの体や糞を吸い込むことで起きるので、秋になりダニの死骸が増えると鼻症状も強くなるというわけです。

ダニアレルギーはアレルギー性鼻炎だけでなく、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の原因にもなりますので、ダニに対してアレルギーのある方はこの時期は特に気をつけていただきたいです。

ではダニアレルギーについてはどのような対策をとれば良いのでしょうか?

それはダニが生息しやすい環境を変えてゆくことです。ちなみにダニはホコリやフケ、カビなどを好んで食べます。これらを掃除して減らしてゆくようにすること、また、ダニにとって住みにくい環境を作ることが必要です。

「部屋をよく掃除してください」といわれたことがあると思います。

でも、どこをどう掃除すればよいかわからない、自分はきちんとしている、時間がないので完璧には無理だ、と思われるかたもいらっしゃると思います。

一般的に効果的といわれる掃除の仕方について考えてみましょう。

まずは寝具です。
布団は家の中でダニが一番生息しやすい所です。布団については丸洗いしてくださいと言われたこともあるかと思います。
もし重症のダニアレルギーをお持ちの方はそうしてください。それが一番良い方法です。

むつかしい方は、布団を干すこと、可能であれば外に干したり、室内干しでもよいので行ってみてください。また布団乾燥機を使ってダニが住みにくい環境を作り、さらに掃除機で布団の表面を掃除してください。目安としては1m2あたり約1分です。

その後防ダニ寝具カバーを使うと効果的です。

防ダニ寝具カバーについては鼻アレルギーガイドラインの中にも述べられています。枕やクッションやぬいぐるみも可能であれば洗濯してください。

次にカーペットについてです。
カーペットには食べ物のかすや髪の毛、ホコリが落ちたりなど、ダニの好む条件がそろっていますので、カーペットを敷かないことでダニの数を減らすことができます。
それが難しいようでしたら、こまめに掃除機をかけてこれらのゴミやダニを減らしてゆくことが大切です。
また畳も同様で畳の隙間にダニが入り込むので掃除をこまめにしてください。

掃除はゆっくりと行うこと、目安としては1畳30秒、6畳間では約3分となります。週に2回以上行うことがすすめられています。

ソファは置かないほうがよいのですが、置く場合には布張りでないソファを使ったり、ソファのカバーをこまめに洗濯することが大切です。

クローゼット、タンスの中には洗濯した後の衣類をいれてしまうようにしましょう。

室内の湿度には気を付けて、天気の良い日は外気を入れて喚気する、湿度の高い日はエアコンの除湿機能を利用するなど、こまめに調節することが必要です。

すべてを完璧にすることは大変なので、できることから試してみてください。

この時期、新学期が始まって忙しいことや季節の変わり目で自律神経の調節が難しい時期なので疲れやすいことも症状の悪化につながります。規則正しい生活、十分な睡眠、栄養もしっかりとるようにしましょう。

ダニアレルギーについては長期間鼻症状が続くため、鼻の症状はいつもこんな感じですといわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、放置せずにクリニックにご相談ください

クリニックではダニアレルギーの可能性がある場合には、血液検査などを行ったうえで適切な治療をご提案します。耳鼻科では鼻を通るようにして鼻水をとったあとに吸入を行って頂いたり、抗アレルギー薬の内服や点鼻治療を行います。ご希望のある方にはダニに対するアレルギー反応を起こりにくくするダニ舌下免疫療法を行っています。また手術については手術実績の多い病院へ紹介いたします。

ダニアレルギーについてはクリニックでの治療だけでなく、アレルゲンを避けることもとても大切です。掃除は時間も手間も取られるので大変なのですが、快適に過ごすためにできる範囲で取り組んでみてください。

耳あかと耳そうじについて

はじめまして。

しげのぶ耳鼻咽喉科アレルギー科を大東市に開院いたしました。

よろしくお願いいたします。

患者様に質問されることや自分自身が気になることなどを題材にしてブログを書いていきたいと思います。

今回は耳あかと耳そうじについてです。

耳そうじはしたほうがよいですか?と尋ねられることがあります。

教科書的には耳そうじはしなくても耳あかは自然に外に出てくるといわれています。

耳鼻科には耳そうじをしすぎて耳の中の皮膚を痛めて受診される患者さんがいらっしゃるので、耳そうじをしすぎないように気を付けてください、とお話しすることが多いのですが、実際には耳そうじをしなくて耳あかがたくさんたまる場合もあります。

では耳そうじはどのくらいの頻度でするのがよいのでしょうか?

答えは、人によってまた季節などによってちがうので一言では言えない、です。

また、耳そうじのやり方は人それぞれで、耳かきを使う方、綿棒で掃除する方色々あると思います。耳かきでうまくとれない場合もあれば綿棒で耳あかを奥に押し込んでしまうこともあります。自宅できちんと耳あかをとれないことも多いと思います。

ではどうするのがいちばん良いかというと、自宅では耳の入り口周辺をやさしくそうじをして、それで不十分なようであれば時々耳鼻科で(1カ月ごとの方もいれば半年ごとが良い方もおられます)耳のチェックをして耳あかがたまっていればとってもらうことではないかと思います。

耳あかで病院を受診しても良いのですか?というご質問を受けることがありますが、耳あかだけの相談であっても遠慮せずに耳鼻科でみてもらうようにしましょう。