気温差の激しい季節になりました。朝は冷えるけれど昼は暑かったり、服の調節がむつかしく、気候の変化に適応しなければと感じています。
さて今回は声のかすれについてお話ししたいと思います。
声は、のどの中にある声帯を吐く息で振動させることで出しています。
その声帯に何らかの問題が生じたとき声がかすれます。
声のかすれは子供から大人まですべての年代の方に起こる可能性があります。
原因としては、急に発生する場合には声帯の急性炎症のことが多く、徐々に発症した場合には慢性炎症、ポリープや腫瘍、がん、咽喉頭酸逆流証や加齢の影響などがあります。手術や全身麻酔後にかすれることや、活発な子供さんであれば声の出しすぎによる小児声帯結節ができることがあります。
声帯に炎症があれば投薬治療を行います。声帯結節や声帯ポリープでは投薬加療を行っても改善しない場合には手術を検討します。
声が出にくくなった場合には声帯の安静を保つために無理に声を出さないように注意したほうが良いでしょう。水分補給や加湿も重要ですので、のどが乾燥しないように気を付けるようにしましょう
職業的に声をよく使う方は声のかすれが生じると治りにくかったり繰り返すこともありますのでこのような方は出来るだけ声帯に負担をかけない発声を行うことが大切です。
また、声帯が萎縮している場合、普段あまりしゃべらない方は会話を増やしたり朗読を行ったりなどして声を出す練習を行うことが効果的な場合もあります。
声のかすれが気になる方は一度耳鼻咽喉科で相談してください。