花粉症につきまして

2020年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。

今回は、花粉症についてお話したいと思います。

花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。スギ花粉は、関西では主に2月中旬から約2カ月間飛散します。毎年この時期に鼻水・くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみがある方はスギ花粉症が疑われます。また、ヒノキ花粉は4月を中心に約1カ月間飛散します。西日本ではヒノキ林も多いためヒノキ花粉飛散がスギ花粉飛散を上回る地域もあります。

スギ花粉は、前年の夏に日照りが続き雨が少ないとたくさん作られます。

飛散開始日は前年秋から春にかけての気温の推移から予測します。ただ、飛散開始と認められる前からわずかな量の花粉が飛ぶため、開始日より前に花粉症を発症する方もいらっしゃいます。

日々の飛散量は、気温・風・降水から予測されています。晴天で暖かく風がある日には多く飛散します。

大阪の2020年スギ花粉飛散予測は、飛散開始は例年並みで2/24頃、飛散量は例年に比べて少ないだろうとされています。これは、昨年夏の降水量が多く日照時間が少なかったためのようです。

対処の原則は、原因となる花粉をさけることです。花粉飛散情報を利用して飛散の多い日を把握し、外出時にはマスクやめがねを使用する、花粉のつきやすい服を避けるなどの対策が重要です。外出から帰ったら手洗い・洗顔・うがいを行いましょう。適度な休息や十分な睡眠をとることも大切です。

投薬治療は内服薬・点鼻薬・点眼薬など様々なものがあり、患者さんそれぞれに合った薬を見つけることが必要です。薬で効果が得られないときや副作用が出て使用できないなどの場合には、手術療法を検討することもあります。

また、根本的に治す可能性のある治療法として免疫療法があります。舌下免疫療法は、錠剤を舌の下に毎日置いて、数年間続けることが必要な治療です。

毎年花粉症でお悩みの方はセルフケアを行いつつ医療機関での治療を受けていただきたいと思います。