しげのぶ耳鼻咽喉科アレルギー科

アレルギー

アレルギーとはAbout allergy

私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、これらをやっつけようとする「免疫」というはたらきがそなわっています。本来は体にとって有害な物質を取り除く大切な反応なのですが、この働きが何らかの要因によって、食べ物や花粉など私たちの体に害を与えない物質に対しても過剰に反応して外に追い出そうとしてしまうことをアレルギー反応と言います。

1年中鼻水、くしゃみ、鼻つまりが続く方は通年性アレルギー性鼻炎が、
春や秋にくしゃみや鼻水や目のかゆみが続く方は花粉症が疑われます。


こんな症状の方は耳鼻科にご相談をHave any of these symptoms?

  • 鼻の奥がムズムズする
  • 透明でさらさらした鼻水が流れ出てくる
  • くしゃみが止まらないことがある
  • 鼻づまりで息が苦しい
  • のどがかゆい、イガイガする
  • のどが痛い
  • 耳の中がかゆい、ムズムズする
  • など

アレルギー性鼻炎(通年性)Allergic Rhinitis

アレルギー性鼻炎とは

人間には、もともと外から体に入りこんできた細菌やウイルスを防ごうとする機能があります。本来は害のない物質に対して過剰に反応し、鼻水やくしゃみ、鼻づまり、皮膚のかゆみなどの症状を引き起こしてしまうことがあります。これがアレルギー性鼻炎です。原因は、ほこり(ハウスダスト)、ダニ、ペットのフケ、カビ、草木の花粉などですが他にもたくさん原因となる物質があります。季節に関係なく発症する場合通年性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。この病気は日本人の約4割がこの病気にかかっている※といわれています。

※「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」

主な治療法

まず初めに、アレルギーの原因物質との接触を出来る限りしないようにします。例えば、血液検査によってダニが原因だと特定された場合には、ダニとの接触を減らすため、寝室、リビングを中心に、できれば毎日掃除を行いシーツも週1回は洗う、寝具は両面に掃除機をかける、じゅうたんは避ける、ペットが原因の場合には外で飼ってみる、週に一度はシャンプーする、などの対策をとりましょう。

その上で、抗アレルギー剤内服や点鼻ステロイド薬を使って症状の改善を目指します。耳鼻科外来では鼻水をきれいにとって薬を吸入する治療を行います。症状が強くて薬が効きにくい場合には手術を行うこともあります。またダニにアレルギーのある方に対してはダニアレルゲンを少しずつ舌下に投与して体を慣らしてゆく舌下免疫療法を行うこともあります。治療は鼻アレルギー診療ガイドラインに基づいて行います。


花粉症Hay fever

花粉症とは

植物の花粉がアレルゲンとなり、目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こすアレルギーです。花粉症を引き起こすアレルゲンは沢山ありますが、最も多いのはスギ花粉です。一般的には、2月頃から4月頃までスギ花粉が飛散するため、毎年この時期に鼻症状が出る方はスギ花粉症が疑われます。この他、ヒノキ、イネ科植物、ブタクサ、ハンノキ、シラカバなどが原因となることもあります。

主な治療法

まず初めに、アレルギーの原因物質との接触を出来る限りしないようにします。花粉症対策としては、花粉が多量に飛んでいる日の外出を控える、外出するときはマスクをする、帰宅したらすぐに服を着替える、洗顔、洗髪、うがい、鼻をかむなどです。花粉症メガネが有効なこともあります。体調管理のためバランスのとれた食事をとり睡眠を十分にとりましょう。そのうえで抗アレルギー剤の内服、ステロイド点鼻薬を使用します。治療は鼻アレルギー診療ガイドラインに基づいて行います。


子供とアレルギー性鼻炎Allergic Rhinitis at child

アレルギー性鼻炎患者の低年齢化も進んでいるため幼児でもなることがあります。早ければ1~2歳からでも症状が出ることがあります。ガイドラインによると5~9歳で7~8人に1人の割合、10~19歳では約3人に1人の割合で花粉症になっていると報告されています。これはと大人の発症率と変わらない割合です。
お子さんの花粉症の問題点はご本人が、鼻水、鼻つまり、目のかゆみなどの症状を自分でうまく伝えることができないことです。小さなお子さんの鼻水が続いている、鼻がつまっている、くしゃみが連続してでる、目をかいている、に加えて鼻声、いびき、夜寝にくそう、口が開いている、機嫌がわるいなどの症状がある場合にはアレルギー性鼻炎の可能性を考えてみてもよいでしょう。
治療は成人の場合とほぼ同様です。薬については子供さんにはシロップ、顆粒、ドライシロップ、小児用の錠剤もおすすめしており、点鼻薬も点眼薬も大人と同じように使うことができます。

アレルギー検査について

アレルギー性鼻炎や花粉症かどうかわからない場合には、一般的な血液検査によるアレルギー検査、または20分でわかるアレルギー検査をご案内しております。両方の検査にはそれぞれメリットデメリットがありますのでどちらかご希望の検査を選んでください。

通常のアレルギー検査 20分でわかるアレルギー検査
採血 血管から4ml程度 指先から少量(数滴)
痛み あり ほとんどない
結果 約5日後 約20分後
費用
(検査料のみ・3割負担)
約2,500~5,000円
(検査内容や数により変わる)
約3,200円
検査項目 6~13種類、いろいろな項目内容や数を自由に選べる 8種類、項目は決まっていて選べない

20分でわかるアレルギー検査のメリットはその日に結果を知ることができること、採血がむつかしい小さなお子さんでも可能なこと、血管からの採血が苦手な方などに向いている検査です。通常のアレルギー検査のメリットは検査項目の数を調節できることや項目を自由に選べることです。

舌下免疫療法について

アレルギー性鼻炎の治療としては、従来から、アレルゲンを避ける抗原回避、抗アレルギー薬の内服・点鼻などの薬物療法、重症の方には手術治療が行われています。それらに加えて最近では舌下免疫療法が行われるようになりました。

これは、スギ花粉症の方やダニアレルギーの方に、毎日スギ花粉やダニのアレルゲンから作られた錠剤を口の中(舌の下)に置いて体を徐々に慣れさせてゆく治療法です。

この治療を受けるためには、アレルギー検査で「スギが陽性」あるいは「ダニが陽性」であることが必要です。開始当初は1週間に1回、安定した維持期では月1回の通院が必要です。治療を開始してからスギは約2年、ダニは約1年が過ぎる頃に自覚的な効果があれば引き続き治療を行い、合計4~5年間継続します。副作用は口の中の腫れや違和感など比較的軽いものが多くみられます。また、アナフィラキシーと言う命に関わる副作用が起こり得るといわれています(現時点では副作用で亡くなった方は報告されていません)。 副作用の出現を避けるため、服用前後2時間は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けて頂く必要があります。

初回検査時には診察料と検査料で4,000~6,000円程度の費用(保険で3割負担の方の場合)が必要となります。(費用は初診料・検査料の他、処置料や処方箋料などによって変わります。)

薬局でのお薬代は、はじめの1週間分は600円程度、2週間目以降では2週間分で千数百円、1か月分で2,000円前後となります。(処方される調剤薬局によって異なります。)

舌下免疫療法を受けることができない方は、5歳未満の方、重症の喘息の方です。また治療を行えるかどうか十分な確認が必要となる方は、以前このような治療を受けてアレルギー症状を起こしたことのある方、がんや免疫の病気をお持ちの方、重症の全身的な病気(心疾患、肺疾患、高血圧症など)をお持ちの方、心臓不整脈薬・抗うつ薬・ステロイドなどの薬を服用中の方などです。

舌下免疫療法の効果については、約2割の方が完治、約6割の方は症状が軽くなる・薬を減らせる、約2割の方は残念ながら効果がないといわれています。

治療開始時期については、スギは6月~11月、ダニはいつでも可能です(スギ花粉症も合わせてお持ちの方は、スギ花粉飛散期は避ける必要があります)。

当院ではスギ・ダニ対する舌下免疫療法を行っておりますのでご希望のある方はお問い合わせください。

おくすりについて

花粉症に対するアレルギーを抑える薬には飲む薬と鼻に入れる薬があります。薬は多くの種類がありますのでご本人に合ったものをお使いになるのがよいでしょう。どれが自分に一番合っているかわからない方については、眠気が少ないもの、効果が強めのもの、ほかの薬との飲み合わせが支障のないもの、鼻づまりに効きやすいもの、漢方薬などご要望に応じたお薬をご提案させていただきます。
*市販薬には血管収縮剤の入った点鼻薬がありますので注意が必要です。市販点鼻薬は使用すると一時的に鼻の粘膜が縮むので鼻がよく通るようになりますが、使用し続けるとかえって鼻づまりがひどくなり点鼻薬性鼻炎という状態に陥ることがあります。

問診票へのご記入についてAbout our questionnaire

当院を受診される患者様には、受付窓口にてアレルギー関連の問診票へのご記入をお願いしています。現在のお身体の状況などを事前にお伺いすることにより効果的な治療につなげていくために下記の各項目について、可能な範囲でお答えください。

  • 症状が出た時期はいつごろでしたか(何月から何月ごろまで)
  • どのような症状でしょうか(鼻がムズムズする、くしゃみが止まらないなど)
  • その症状が出たきっかけ(外出した際など)
  • これまでに受診した医療機関でどのような検査を受けましたか
  • どのようなお薬を使用してきましたか
  • ペットを飼っていますか
  • など

診療内容


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